ヒシの実の香りと水辺の舟影を訪ねる官田
明の鄭成功統治時代、この地は主に文武諸官が開墾を指揮したことから「官田」と名付けられました。台南の地理的中心に位置し、八田與一技師が設計した珊瑚潭(烏山頭ダム)をはじめとする数多くの人造湖を擁します。ダムの特殊な構造から放流時に生み出される飛沫は、台南八景の一つ「珊瑚飛泉」として広く知られています。
官田は台湾最大のヒシの実(菱角)の産地であり、清代からため池を利用した栽培が続けられてきました。収穫期には、農家が小舟に乗って水面を滑るように実を摘み取る光景が見られ、有名な台湾民謡「採紅菱」の題材ともなりました。甘いヒシの香りと水面に浮かぶ小舟の情景は、「新南瀛八景」の一つに数えられています。